いかのひかり  2009年 LED集魚灯&製品開発ストーリー

2009.1月10日<発光ダイオード集魚灯>
LED多目的灯 16



写真上  MDWX-24(新タイプ)
写真上  MDWF-24F
先日お伝えした日亜化学工業鰍フ150lm/W(ルーメン/ワット)High Flux Ledを使用した多目的灯MDWXタイプを試作しました。やはり前評判どおり強烈な光を放ちます。通常Flux Ledは電流が30ミリアンペアーがリミットですが、この新タイプは回路に50ミリアンペアー以上流すことができます。せます。左の写真は現行のMDWF-24Fと新MDWXタイプを同時点灯したものです。照度計で測定するとMDWF-24Fの約2倍の照度(50ミリアンペアー時)を指していました。

このMDWXタイプの商品は3月の横浜ボートショー2009でご覧いただけます。

2009.1月11日<発光ダイオード集魚灯>
LED多目的灯 17

上部から撮影

側面から撮影
弊社の多目的灯は全て発光面が片面でしたが、今回両面タイプを制作しました。
直径30mmのパイプで発光面を両面にする事は生じる熱の問題で難しかったのですが、今回の下記で使用している新LEDで両面発光が可能となりました。

このMDWXタイプの商品は3月の横浜ボートショー2009でご覧いただけます。

2009.2月2日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯 10



昨年承認頂いた20年度福岡県経営革新計画に基づいて製作した150WクラスのLED水中集魚灯です。

白、青、緑、橙、赤の5色の色のLEDを使用し、発光色により集魚変化があるのかをテストします。

またストロボ(点滅)装置も新に製作しましたので、同時に点滅による魚の反応などを実験の予定です。

高輝度タイプLEDは沢山並べると発熱し放熱が問題となりますが、
水中では周囲の海水で冷却することができるので放熱には有利となります。

2009.2月15日<発光ダイオード集魚灯>   
LED多目的灯 18
  MDW型とMDWL型の多目的灯(マルチライト)も新型LEDに変え、今後はMDW-24X、MDWL-24X(24Vタイプ)の新タイプをメニューに追加いたします。

2009.2月15日<発光ダイオード集魚灯> 
LED多目的灯 19
弊社は昨年、北九州市より平成20年度技術開発振興助成金の採択を頂きました。
研究課題の中で海水中に於けるステンレスの腐食試験も行なっています。
現在弊社の多目的灯はガラス管の両サイドをSUS304ステンレス製のキャップ(エンドキャップ)を使用していますが、このキャップをSUS316.SUS317.SUS430等を使い海水中で長時間の腐食テスト、隙間腐食の実験中です。
またジュラコン、シリコン、ABS等の樹脂なども酸性、アルカリ溶液中での変化も観察しています。

2009.3月1日<発光ダイオード集魚灯>
LED照明 7

now printing
LED照明用のストロボ装置を製作しました。
電球では不可能な高速点滅が、ボリュームにより調節( 点滅間隔を)できます。
弊社の全てのLED照明に使用できます。

2009.3月5日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 87

長崎県 壱岐(島)で19トンイカ釣漁船に新に装備された青色LED集魚灯の写真です。
メタハラ集魚灯と併用して使用するのでしょうか?

現地の方より写真を投稿いただきました。

2009.3月20日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯 11

静岡県焼津市沖の写真
新型のLED水中灯ですが、High Flux Ledを使用する事により、白色タイプは150Wの消費電力で電球1000W以上の明るさを海中で確認できました。交流発電機を持たない小さな漁船でもバッテリーで使用可能です。

2009.3.21日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 88
デッキライトとしても使用出来るMD5-24X型集魚灯を製作しました。

このタイプも日亜製新型LEDを使用し、省電力29Wながら、船で点灯させてみると白熱電球相当300W以上の強烈な光を出します。

バッテリー電源で複数の作業灯、デッキライト使用している船では大きな省エネ効果が期待できます。

2009.4月10日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 89
 →新MD3-24X型集魚灯
 →新MD3-24X型集魚灯点灯
MD5型に続き新MD3-24X型集魚灯を試作いたしました。

従来のMD3型のLEDを新型
へ交換し、新しい方式の放熱構造を取り入れています。
1mの距離で照度は6350LXとなります。
バラストレススリム集魚灯電球2000Wの5000Lxを超えてます。
消費電力は85Wと今までのMD3型と変わりませんのでかなりの省エネが期待できます。

2009.4月10日<発光ダイオード集魚灯>
LED多目的灯 20
多目的灯(マルチライト)の水中照明専用タイプの商品を開発しています。
マルチライトの両サイドの金具は現在ステンレスを使用していますが、電線口金の部分など、長期間海中では条件により
金属特有の隙間腐食を発生します。
私たちはLED水中灯 14で紹介したようにテストを行なってきた訳ですが、海水中に浸けっ放しで使用する場合、
材質はチタン、樹脂が最適との結論に達しました。

2009.4月11日<発光ダイオード集魚灯>
LED電球 12
MBA-24X電球
 
MB,MBA型LED電球も早速新型LEDに
変えたタイプを開発準備しています。


年内には発売の予定です。

2009.4月12日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯 12
100V/200W船舶用耐震電球点灯中の写真


照度計で(281Lx)を表示した写真(1mの距離で測定)
大学の研究所の方から相談メールいただきました。
こちらの先生は海外を含む各地で、ハゼの仲間などの仔魚を夜間集魚灯を用いて、
学術標本を採取するのに今まで100V/200Wの船舶用耐震電球を使用しているそうですが、電源を発電機を利用している為、機動性に乏しいので、
低電力のLEDの水中灯を探しているとの内容でした。

希望されている仕様は下記の内容です。

1. 船舶用耐震電球100V-200W同等の明るさが欲しい。

2. 航空機で移動することを考え,持ち込みの出来る乾電池(直流電源)で灯火したい。

3. 1回のサンプリングで2時間くらいの使用が可能。



このようなメールをいただくと俄然やる気が起こります。
早速、弊社の取扱商品である、.100V/200W船舶用耐震電球の照度を
測ってみることにしました。

2009.4月20日<発光ダイオード集魚灯>
LED多目的灯 21
要望の多かった多目的灯(マルチライト)の専用ガードを
製作しました。
灯具本体に被せるタイプで8本のネジとナットで固定します。

2009.5月11日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 90

鬱陵島の漁港

中型イカ釣り漁船(100tクラス)

操業時に海面を照らす1.5KWメタハラ電球(フィリップス製)20本

船倉に設置された1.5KW用韓国製メタハラ安定器(1.5KW電球用18灯分 合計27KW) 左側に赤く見えるのは換気用ファン
5月9日韓国東海岸の沖に浮かぶ孤島 鬱陵島(ウルルンド)を視察しました。




位置的には日韓の領土問題になっている竹島に近い島で、東海岸から高速フェリーで3時間くらいで着きます。



ここは韓国国内で操業するイカ釣り漁船の一番隻数の多い島です。



この島は殆どの人がイカ釣り漁業で生計を立てており,100トンクラスの中型イカ釣り漁船も見ました。



驚いたのは3トンくらいの小船に100KWもの発電機を装備した漁船を見ました。シケの時は沈没しそうです。



この島では光力規制などが無いらしく、どの船も装備出きるだけの電球を付けていました。
使用されているメーカーは、韓国メイドのフィリップス製(1500W)が多いいようです。








韓国も今年春先から燃油が高騰してきたようですが,まだまだ省エネの意識は薄いようです。

ブログにも写真が有ります。

2009.5月30日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 91
弊社は福岡県北九州市”平成21年度販路開拓支援プロジェクト”に選定されました。
これは新技術や独自性の高い製品を開発した企業が市の販路開拓などの支援などを受けるものです。これから1年間、公的機関の支援の下に頑張ります。

2009.5月31日<発光ダイオード集魚灯>
LED多目的灯 22
今まで多目的灯(マルチライト)のステンレス製キャップ部は304ステンレスを使用していましたが、MDW型MDWL型など全てのマルチライトを海水中でサビに強い316又は317ステンレスの切削研磨品に変更する計画で、テストを行っています。
腐食に強い材料を使用する事により品質の向上を目指します。

ステンレスは磁石が付きませんがSUS430材のみ磁石が着きます。

写真左側より
ステンレス材料 304 ,316, 317, 430

2009.6月20日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯 13
now printing 電球メーカーの依頼で緑色/白色それぞれの2色の光力調整が出来る水中集魚灯を製作し納品しました。
操作BOXも防水仕様としました。

2009.6月25日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 92
最近は港に行く機会が少なくなりましたが、先日お客様のレーダーの修理に久しぶりに出かけました。
レーダーは空中線アンテナ部にマグネトロンなどの消耗部品が使われている為、およそ数千時間で部品の交換が必要になります。
特に映像の故障は、それらを新品と交換すれば直ることが多いのですが、今回はメーカーが製造を中止した部品の故障です。
弊社は中古部品や部品取り機などを多く在庫しているので、会社に戻り部品を探したのですが、残念ながら見当たらず、修理が出来ませんでした。
(最近はメーカー問わず、古い機種の部品は製造を早く打ち切るようです。)
今回の場合は、新機種への換装となりました
地元、玄界灘では集魚灯によるイカ釣りシーズンに入ると地元福岡以外に、山口、長崎、佐賀などの他県漁船が入って来るため、レーダーは(航海用以外に漁船同士の間隔を測る等)必需品となります。

写真はレーダーのレドームアンテナ部

2009.7月1日<発光ダイオード集魚灯>
LED多目的灯 23
ガードにチタン棒を使用した試作品

海水以外の溶液中で使用できます
樹脂製キャップを使用した水中専用の製品です。
LED多目的灯 18で紹介しましたが、海水中で使用する水中灯は樹脂製の材料(PON樹脂)を使用するつもりです。
またガラスパイプの保護目的でステンレスガード棒付です。
来年には発売したいと考えています。

春先にこの水中専用のタイプは金具部分をPON樹脂にして製作する事を決めていたのですが、どうしてもこれらの樹脂とガラスを接着する接着する事が出来ず苦労しています。NETで検索してもPON樹脂の接着は難しいとしか出てきません。
そこで樹脂加工会社を紹介してもらい訪問すると、PON樹脂はエポキシ系の接着剤とアセトン系のポリマーが付くかもしれないとのアドバイスを貰いました。
早速この方法で接着テストをすると、確かに樹脂の上に接着剤は乗っているのですが、力を入れて擦るとやはり剥がれてしまうのです。
PON樹脂の接着を諦めかけた時、以前問い合わせしていた樹脂加工会社から連絡をいただき、再度接着剤とプライマーを紹介いただきました。
現在、新しい方法でPONとガラスの接着を実験中です。

2009.7月5日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯 15
*光力調整の為の調光装置付

 充電器  予備バッテリー 本体 バッテリー 調光装置 

            20%減光で撮影
19WLED水中灯完成

LED水中灯 13で紹介いたしました携帯用LED水中灯が完成しました。

先日の実験から船舶用耐震電球100V-200W同等以上の明るさを得るためには、LED出力が19Wくらい必要なので、MDWWタイプ水中灯を改良しました。照度は343Lx(100V-200W電球は281Lx)となりました。

電源は約2時間の連続点灯させる為、ニッケル水素電池を使用します。最近よく耳にするリチウムポリマー電池(リポ電池)を使うつもりでしたが、海外で使用する場合、国際線では機内持ち込みが禁止された航空会社もあるようで、このリポ電池を使うことは取りやめにしました。

今回納品する商品の発光色は白色ですが、納品先の東京大学水産研究所の昆先生へ、次回9月中旬に沖縄でのサンプリングに青、緑などの試作品で集魚テストをお願いしました。

また鉛蓄電池(軽自動車のバッテリー)など少し容量の大きい物を使えば1晩くらい充分に使えるので漁業用などの業務用にも使えそうです。

2009.7月20日<発光ダイオード集魚灯>
玄界灘(北部九州) 5
北部九州では6月から沿岸でのイカ漁が始まりそろそろ最盛期に入る時期ですが、今年はイカの水揚げが殆どありません。
海水温もまだ少し低いようですが、このまま沿岸にイカが入ってこないと地元の漁師さんは大変です。沖合い30〜40マイル
くらいの漁場では獲れているようですが。例年6月、7月は港から4、5マイルくらいの所で漁船が漁火で賑やうところが、今は殆ど漁船は出漁していません。
また近くのスーパーでもイカが売られてないそうです。

イカはこれから海流に乗って西日本から日本海を北上しますので、地元では秋口に獲れ始めるぶどうイカ(地元の呼び名)に
期待するしかないかもしれません。

毎年、獲っても獲っても夏前には西からの海流に乗って何処からともなく、集まってくる不思議なイカもこれからは今までのようにいかなくなるのかもしれません。

2009.7月31日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 93
イカ釣り漁船用LED集魚灯 72で紹介いたしました日亜製新型LED’(RAIJIN)使用の
LED集魚灯MD3-24Xを搭載した遊漁船(新潟県上越市)を紹介致します。
この船は最新鋭の漁船で最新機器をフル装備ですが、交流発電機を積まず、バッテリー電源でLED集魚灯を点灯しています。またデッキの照明も弊社のマルチライト(多目的灯)を使用しています。
先月の6月に装備していただき、今月から地元のハロゲン船、メタハラ船に混ざり操業されているとのことですが、釣果はそれらの船とあまり差が無いとの連絡をいただきました。
spec

9t遊漁船
*集魚灯MD3-24X     8台
*マルチライト
(多目的灯)MDWL-24X 2台

2009.8月1日<発光ダイオード集魚灯>
LED電球 13
 
 新タイプ           

現行タイプ(MBA-24X)
2006年12月に国土交通省へLED電球の検定に関して初めて問い合わせLED電球 7を行なって約3年、検定機関であるJCI(日本小型船舶機構)へもこの問い合わせを数回行なってきました。
今までは、LED電球は検定の基準がないとの返事で先が見えない状態でしたが、2008年末の問い合わせ時には2009年春までにはこの基準も整うとの説明があり、LED電球も検定球として認められる日が近いようです。
またこちらも電球の全光束の測定など工業試験場へ依頼中で検査の準備も進んでいます。

左の写真Bは発売中のMBA-24Xタイプの側面の縦3列の基盤を斜め15度に傾けました改良型です。
これにより縦3列の基盤同士のLEDとLEDの間の影になる部分を無くす事ができます。また電球との明るさも照度計での数値では変わらなく、発熱も許容温度内に収まり40.000時間以上の寿命が保証されることになります。

9月にはJCI本部(東京)に連絡を取り、基準の件を確認するつもりです。
左から 

新タイプ(45mA)


新タイプ(30mA)


20W白熱電球 


現行タイプ

2009.8月2日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯 16
LED水中集魚実験

静岡県焼津水産高校 実習船【やいづ】からレポートを送っていただきました。

2009.1月からのミクロネシア海域からの航海実習の帰りに奄美大島名瀬港と同じく
古仁屋港沖で行なったLED水中照明による集魚実験の結果と写真などです。

いわし養畜魚槽用のLED水中灯を海中に沈めての集魚実験です。
実験に使用した水中灯は下記の3タイプ

テスト器      A, 30W 白色タイプ 3面パネル
           B, 30W 青色タイプ 3面パネル
           C, 30W 赤色タイプ 4面パネル
LED集魚実験  NO.1                                             場所 鹿児島県奄美大島名瀬港にて
2009年1月15日 日没より点灯開始、日出にて消灯

常時3タイプ点灯し集魚状態を確認する。

写真撮影時刻は3タイプとも同時刻に行なう。
1、 1月15日  18時点灯 開始
2、同日  20時 撮影小魚集まり始める
  白色LED少し   青LED多い 赤LEDほとんどいない

3、 同日     24時 サンプル採集

4、 1月16日   01時  青色にアオリイカ来る
5、  同日     04時  小魚の群れそのまま
6、  同日     06時  小魚離れ始める
7、  同日     07時  消灯 終了
結果 青色水中灯を動かすと小魚の群れも一緒に移動する。青色水中灯を消灯すると群れは白色水中灯へ移動する。赤色には移動しない。また青色を点灯すると青に移動してくる。青色をそのまま赤色に移動すると群れも移動する。そこで青色を消灯すると群れは散らばってしまった。しばらくしても群れは戻ってこない。白色にも付かない。また青色を点灯すると、沖の方から群れが寄ってきて青色に群がった。青色の群れがかなり大きくなるとアオリイカが寄ってきた。その後は群れの状態が変わらず、明け方から徐々に居なくなり夜明けと共に群れはいなくなった。白色はプランクトンのみでほんの少しイワシが付いていた。赤色は終日なにもつかなかった。
白色タイプ  プランクトンが多い ・・・ エビ、カニ、その他動物プランクトン、白魚 青色タイプ  小魚が多い     ・・・ イワシ類、イカ(アオリイカ) 赤色タイプ  ほとんど何もつかず
LED集魚実験  NO.2                                             場所 鹿児島県奄美大島古仁屋港沖にて

    2009年1月19日 日没より点灯開始、日出にて消灯。
常時点灯し集魚状態を確認する。
テスト器      B, 30W 青色タイプ 3面パネル
1、 1月19日  21時点灯 開始
2、 同日     21時10分 撮影 

小魚集まり始める 
3、 同日     21時30分 撮影 

群れ大きくなり始める
4、 同日     22時    撮影 
群れかなり大きくなり始める 大型の魚来る
 
5、 同日    23時     動画撮影 動画準備中
6、 1月20日  06時  小魚離れ始める
7、 同日    07時  消灯 終了   
結果 青色は前回同様、小魚が多く集まる。群れが大きくなると少し大きめの魚が現れた。(恐らくイワシ) サヨリ、イカも少し寄ってきた。港内より早い段階で群れが集まり、大きな群れになった。小魚は、港内で見たものと同様であった。プランクトンは港内よりも多かった。

2009.9月11日<発光ダイオード集魚灯>
LED電球 14
MLB5W-24型電球を船舶用デッキライトに入れテスト中
 4WタイプMLB-4Wは60W用電球用器具を使用
(左側2台)
 5WタイプMLB-5Wは100W用電球用器具を使用
(右側2台)


4w(黄) 5W(白)
国内初の直流用(E-26口金)LED電球を発売します。

白熱電球は地球温暖化防止、環境保護の観点、電力消費が多く短寿命であることから
政府は2012年を目処に国内電球メーカーに生産中止を要請したようです。
電球メーカー大手の東芝ライテック社も来年2010年から白熱電球の生産販売が中止となります。

弊社では船舶でよく使われる24V白熱電球50W相当に相当する
マリンテック製オリジナルLED電球MLB-5Wを11月に新発売いたします。
この新型電球はSMDタイプの高輝度LEDを使用し、アルミのヒートシンクで放熱させる構造としております。発光色は電球色3500K(ケルビン)と白色6500Kの2色が選べます。

電球口金上部のアルミの色が金色が電球色銀色が白色となります。

また12月には4WタイプのMLB-4Wも発売の予定です。100Vタイプも同時に発売を予定しております。

LED電球は白熱電球と違い温度が高い所での使用は注意が必要です。 
機関室や周囲の温度が上がる所での使用はLED電球の寿命が極端に短くなります。

船舶で使用するデッキライトなどガラスグローブ付の密閉器具は注意が必要です。 左の写真は温度測定実験中の写真です。


2010年には12V仕様の同タイプLED電球を発売の予定です。


2009.9月30日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯 17
近畿大学水産研究所様から養殖用生簀内で使用出来るLED水中照明の製作依頼が有りました。

ソーラー発電による水中LED照明の実験を近く行う予定していた為、早速詳しい内容を尋ね試作を行う事になりました。
近畿大学水産研究所は昨年5月のLED多目的灯 13で紹介した完全養殖クロマグロで世界的に有名な研究施設です。



2009.10月19日<発光ダイオード集魚灯>
LED電球 15


新MBA-24Xを近く発売いたします。

今回の新LED素子を使うことで光量も十分となり、法定船灯用の光源用LED電球としても使える商品だと考えております。

従来のMBA-24型LED電球では船灯の白熱電球(20W)と同じ光力を得る事が出来ませんでした。理由は発熱の問題で電流量を上げれなかった事と、FLUX型のLEDの表面積から計算すると発光部に18個以上LEDを搭載できないからです。
しかし今回ルーメン/Wの高い新LED素子を使うことで20W船灯以上の光量が確保できるようになりました。
LED素子は日亜化学製RAIJIN(白色150Lm/w)で、回路の部品の組み合わせにより(10ミリアンペアーから50ミリアンペアー)の電流を調整可能で、目的により照度を変えることの出来る設計です。
また今回の新しい回路で、船舶無線への雑音(ノイズ)も漁業無線各周波数で全く障害がなくなりました。

基板はMBA-24型12V用と24V用の専用基板とし、電圧の区別は基盤の表示により確認出来るようにしました。

国土交通省はLED電球の検定基準を早く作って欲しいものです。

2009.10月28日<発光ダイオード集魚灯>
 LED電球 16
LED電球の検定の件でJCI本部へ連絡を取りました。
内容は2009.8月1日LED電球 12の件でしたが、まだLED電球は検定の基準が出来ていないとの返答でした。
また私は10/22に東京出張ため、JCI本部を訪問するつもりでしたが、その日は担当者が不在とのことでした。
詳しく話が聞きたかったのですが残念です。


2009.10月30日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 94

離れて見たLED集魚灯


10/15日から九州北部の玄界灘でLED集魚灯を使用した試験操業を始めました。
お願いした漁船は4.9tの漁船です。
装備したLEDパネルは新タイプのアルミ製白色LEDパネル72Wと青色パネル85Wです。
船上ではLED集魚灯を使用すると指向性を持った光は海面のみを照らし、船のデッキは暗い為、30WタイプのLEDデッキライト2台で前後を照らしています。

今回のパネル15台は試作品でLEDは米、クリー社製Xランプを使用しております。電源はDC24V仕様です。

今までは交流200Vの発電機11KWでメタハラ集魚灯を容量いっぱい点灯させ操業していましたが、今回LED集魚灯テストでは、ほぼ従来と変わらない水揚げが続いています。
操業中の燃料消費が大幅に削減でき、船頭さんは大きな期待をされておられました。


2009.11月30日<発光ダイオード集魚灯>
 イカ釣り漁船用LED集魚灯 95
LEDメーカーを見学する目的で、台湾を訪問しました。

弊社では、最近台湾からLED素子や、部品などを輸入する機会が増えてきましたが今回商社の案内で先端技術を持ったLED照明メーカーを尋ねました。最初に400W水銀灯と同じ照度の100Wクラスのチップアレーを搭載した新しいタイプのLED照明など見学しました。訪問したどのメーカーは小規模で従業員は皆若く、活発で対応した営業員は女性が多いいのに驚きました。また販売先は、殆どが海外で積極的に欧米の展示会などに出展しているとのことでした。

台北市内では商業施設、ホテル、信号器がLEDが導入され始めていましたが、部分的にLEDが点灯していない信号や、輝度の暗くなったLED照明を幾つか見掛けました。

また台北の北部にあるいくつかの漁港も訪問しました。
メタハラ電球を装備したイカ釣り漁船も見つけましたが、殆どが3KWから10KW未満の発電機を積んでるようで、日本や韓国で見るような大掛かりな集魚灯を装備をした漁船は見あたりませんでした。

台湾の漁港では写真のように港の中で取れたての魚を活かして売っているようです。

漁港の中の魚屋さん                                     帰港した漁船

1KWのメタハラ電球を3灯付き漁船  / LEDで電飾した観光船  /  一部LEDが点灯してない信号機


2009.12月11日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯 18

左側 青色MLA型10W〜20W
右側 白色MLA型10W〜20W


単結晶ソーラーパネル
システム制御装置




近畿大学水産研究所様向けの養殖生簀用LED水中照明システムが
完成いたしました。

このシステムはソーラーパネルとバッテリーによる自動運転(24時間連続運転)を行うことができます。(梅雨時期などの無日照を10日想定)
システム制御装置は光センサーにより、外光照度(明るい、暗い)によって水中照明を制御します。電源の無い所で、夕方暗くなると点灯し、朝明るくなると消灯する自動運転システムです。

夕方の点灯時は設定した明るさで点灯させると魚が驚かないように、
外光照度の低下に反比例し照明の輝度がだんだん大きくなる自動モード運転が付いています。
バッテリーはディープサイクルタイプと、発電効率の高い単結晶ソーラーパネルの組み合わせとしました。
約1ヶ月のテストで調整を行い納品させていただきました。

各地の電源施設の無い生簀、養殖場で使える為、今後需要が出てくるのではないかと期待しております。

2009.12月20日<発光ダイオード集魚灯>
 NEWS

水産省と文部科学省の共同事業である 
平成21年度 地域産業の担い手育成プロジェクト
水産高校等を中心とした地域の漁業・水産業の担い手育成プロジェクト事業
 
で鹿児島県立鹿児島水産高校と2年間の共同研究をお引き受けする事となりました。

テーマは(共同研究
エコエネルギーを利用した船舶の照明設備や漁労機器等の製作及び調査
研究です。

1214日〜16日 鹿児島水産高校の先生を2人迎え弊社で3日間の研修を行いました。

また次年度にはLED集魚灯とソーラーパネルを使用し、鹿児島県で広く行われているキビナゴ漁でテストを行う予定です。



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