いかのひかり  2008年 LED集魚灯&製品開発ストーリー

2008.1月15日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯  3
 1月11日 長崎新聞に今年5月実施予定のLED水中灯の記事が掲載されました。

 1月11日のながさきニュース
長崎新聞


県がLED集魚灯開発へ 燃料高騰苦しむ中小漁業者を支援

 県は燃油高騰や魚価低迷に苦しむ県内中小漁業者を支援するため、発光ダイオード(LED)を用いて漁業の燃油節約に力を入れる。新年度にも、イサキ、アジなどの夜間一本釣りの漁業者が安価で購入できるLED水中灯開発を目指し、産学連携で実用化を図る。

 県は、水産業の収益性や生産性向上につながる構造改革などを目的に「県水産業振興基本計画」を策定済み。重点プロジェクトとして「漁船漁業の構造改革」を掲げ、低コスト化につながる漁船・漁業の技術開発や導入を促進している。

 LED水中灯は燃油節約につなげようと、同事業で実用化を探ってきた。しかし、県漁政課は「試作段階のLED水中灯は一式二百万円超で、零細漁業者が簡単には買えない。また、一本釣りに用いる白熱電球と同様の集魚効果がLED水中灯にあるのか検証が必要」など課題を指摘する。

 このため、新年度は長崎大水産学部、LED開発の民間業者などに委託し、既存の水中灯とLED水中灯の比較操業で、節約効果を調査。光力や光源で漁獲量に差が出るかどうかなども調べる。同課は「LEDは長寿命で消費電力も少なく、燃油節約に効果的。異常な燃油価格の高騰に対応するため、実用化を図りたい」とする。


2008.1月28日<発光ダイオード集魚灯>   
集魚灯用BL(バラストレス)集魚灯 7
本日先日のモルディブの方が 2KWバラストレス水中灯を持って本日帰国されました。
消費電力の少ないLED水中灯を薦めたのですが、やはり明るいバラストレスの方が現地の方は喜ばれるとの事ででした。
点灯した写真が撮れたら送っていただくようお願いしました。


2008.1月30発光ダイオード集魚灯>   



イカ釣り漁船用LED集魚灯 69
高出力タイプ400WLED集魚灯の試作品が出来ました。
弊社MD-3-24F(70W)の約6台分の出力が有ります。
熱対策に長い時間を掛け、背面ヒートシンクのみで冷却する構造としました。
この商品はイカ釣り目的だけではなくマルチパーパスな漁法に使えるように考えています。

写真の右側はMD3-24F型LED集魚灯

2008.3月20発光ダイオード集魚灯>   
イカ釣り漁船用LED集魚灯 70
愛知県南知多より新船(8トン漁船)建造予定のお客様が来社されました。
早速イカ釣り用集魚灯とデッキ照明を埋め込みタイプの試作品を製作しました。
こちらの海域ではイカ釣りはあまり盛んでは無いそうで、日本海側のような大きな光力は必要ないようです。
(LED集魚灯が最適ですね。)
補機交流電源(200V)を搭載予定とのことで、弊社バラストレス電球と併用していただく予定です。

2008.3月28発光ダイオード集魚灯>   
イカ釣り漁船用LED集魚灯 71
福岡博多港で19トンイカ釣り漁船の県外船を複数見かけました。
中に1隻LED集魚灯を装備した漁船が入港していました。
九州玄海灘沖ではイカ漁が好漁との情報が入っています。
<LED搭載船>最新のイカ釣機が装備されている」ようです。
<LED搭載船>LEDパネルの熱対策は水冷では無く、背面の空冷ヒートシンクで行なわれているようです。

<LED搭載船>凄い装備です。
複数の送風機がその辺の19t船と違うことが分かります。

<LED搭載船>沢山のLED集魚灯です。

<他船>ブリッジ上のアンテナの数は数えると20本以上有ります。

<他船>こちらは標準的な船です180キロワットのメタハラを装備しています。

2008.4月1日<発光ダイオード集魚灯>   
LED多目的灯 14
国内大手水産会社よりLED多目的灯を受注を頂きました。
マグロ幼魚の活魚運搬船の魚艙の水中照明として使われます。
白色と青色を検討いただきましたが、青色を採用いただきました。
詳しいことは特許申請準備中との事で詳しく書けませんが、青色を調光して使用します。
 

2008.4月3日<発光ダイオード集魚灯>   
LED照明 1
12V用LED照明バーの試作品です。

この製品はアルミ製バーの上にLEDチップを置き、その周囲を透明のエポキシ樹脂で覆っています。
よって防滴構造となっています。
固定は、レール或いは専用の金具を製作し、ネジ止めを考えています。

また製作中のステンレスケース入りのデッキライトもこのコーナーで今月中に紹介いたします。
スペックは下記の通りです。

寸法(SIZE)    長さ(L) 310mm 幅(W) 30mm 厚さ(T) 11mm
入力電圧      12VDC
電流         0.67A
消費電力      約8W

2008.4月15日<発光ダイオード集魚灯>   
以前より福岡県に申請していました経営革新計画が3月31日承認されました。
期間は3年間、テーマは【環境対応型舶用照明システム】でLED水中灯を開発する計画です。
これからは、積極的に研究開発に力を入れて行こうと考えております。
今後は、並行して自然のエネルギー(風力、太陽)を電源にした、石油に頼らない小型船イカ釣り漁業実験などもスタートできそうです。

2008.4月20発光ダイオード集魚灯>   
イカ釣り漁船用LED集魚灯 72
昨年2月から取引を始めた、南オーストラリアの会社からLED集魚灯と併用するための2KWメタハラ電球と安定器の見積もりを検討いただいていましたが、残念ながら韓国のメーカーとの契約となりました。

日本製の集魚灯は品質が良く是非欲しいとの話でしたが、韓国製メタハラ製品の見積もり金額は日本製の約半額との事でした。

南オーストラリアでは1月から5月までがイカ漁のシーズンで今が盛漁期との事です。
先日送られてきたE-メールによると、弊社のLED製品に大変満足頂いているようでした。
今回のメタハラ製品の見積もりは残念ながら契約につながりませんでしたが、今後も引く続き末永い取引をお願いしたいと思います。
今回の来信 E-メール原文

Sent: Friday, April 18, 2008 7:54 AM
Subject: Re: gorenraku

Dear Mr Ohmori

Yes thank you the email arrived. I also got the photos.
I am very busy squid fishing at the moment. It is our squid season.
I bought new lights from Korea because japanese were too expensive.
I am using in conjunction with Japanese LEDs and my boat is top catching boat here.
We are catching a lot thank you.
Cheers --------

2008.4月25日<発光ダイオード集魚灯>   
LED照明 2
12V用LEDデッキライトの試作品です。

この製品はステンレス製ケースの中にLEDアルミ基板を入れ防水仕様とします。
4箇所の穴でビス止めします。

近く販売の予定です。
スペックは下記の通りです。

発光色        白色
入力電圧      12VDC
電流         0.92A
消費電力      約11W
 

2008.5月1日<発光ダイオード集魚灯>   
LED水中灯 4
長崎県の既存の水中灯とLED水中灯の比較操業試験が6月からスタートとの連絡が入りました。
試験用に改良した青色LED水中灯を先日近くの港でテストしてみました。

2008.5月7日<発光ダイオード集魚灯> 
 LED電球 12
2007.7月1日<発光ダイオード集魚灯>LED電球 8 で
LEDの明るさ(lm/W)ルーメン/ワット値はHIDにまだまだ届かないとの1.2年前の照明メーカーの人の話を書きましたが、LEDのメーカー日亜化学工業鰍フ2008年カタログを見ると、発光効率が150lm/W(ルーメン/ワット)の製品が近く発売予定のようです。
大きな電源を持たない自動車や小型船舶で照明に使われる光源は間違いなくLEDに変わるに違いありません。
日亜化学工業叶サ  High Flux      ルーメン/ワット値とは単位電力あたりの全光束 lm/W (ルーメン毎ワット)のことです。

消費電力1ワットあたりの明るさ(ルーメン)を表したものです。

例えば私たちが船舶でよく使用する低圧電球の発光効率

航海灯電球(白熱電球)            約 12 lm/W
サーチライト用55Wなどハロゲン電球    約 20 lm/W

ウィキペディア  発光効率 をご覧下さい。

2008.5月10日<発光ダイオード集魚灯>   
LED照明 3
マリンテック製 オリジナル ストレートLEDバーが6月15日より新発売となります。

電源は12v用、12v用の2種類、発光色は白色、赤色緑色青色黄色(オレンジ色)の5色からお選びいただけます。

この商品はポリカーボネート製のカバー付きで室内仕様としています。
夜間室内で使用の場合、直視してまぶしくないように乳白色のカバーが付きます。透明性のカバーもお選びいただけます。取り付けは写真のようにステンレス製スナップインタイプの金具が2個付きます。この金具を壁などにビス止めし、本体を固定する仕組みになっています。

またアルミ製バーに組み込まれたLEDチップはアクリル樹脂で充填埋め込まれていますので、防水構造(IP-65)となっています。

従来の白熱電球の船内灯に変わる画期的な商品です。

詳細はコチラ → カタログ
ダウンロード
乳白色カバー付
   
透明カバー付

バックビュー
SUS金具

2008.5月15日<発光ダイオード集魚灯>   
LED多目的灯 15
本日、マグロ若魚(ヨコワ)運搬船向けにLED多目的灯を納品いたしました。

マグロと言えば、最近青森県大間のマグロの1本釣り漁がテレビでよく放映されています。
クロマグロ(本マグロ)は世界的に数が減少し、世界で寿司が食されるようになってからは世界中で需要が増え、世界中で乱獲され、国際的な資源保護が叫ばれるようになりました。

今回の運搬船は、日本海などで、まき網船が獲った数キロくらいの幼魚(ヨコワ)を 甑島、奄美等の養殖生け簀に運搬することに使われるそうです。
今までこのヨコワは、まき網船からそのまま市場へ揚げられていたのですが、この水産会社では、資源の有効活用目的に、この運搬船に移し、ストレスを与えないように生きたまま養殖生け簀へと運び大きく育てるのとのことです。

数年前に近畿大学水産学部がクロマグロの完全養殖を成功させたニュースも耳に新しいのですが、これからは獲る漁業から育てる漁業に代わっていくでしょう。

詳しくは下記をご覧下さい。
   ニッスイが手がけるマグロ養殖漁業  →  ニッスイフロンティア
   完全養殖クロマグロ            →  近畿大学水産研究所

2008.5月18日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯  5
LED水中灯  4 で紹介した沖縄のダイバーショップさんへ弊社のLED集魚灯をお貸ししていましたが、写真が届きました。沖縄の青く透き通った海でもプランクトン、小魚が集まったようです。 来信メール(原文のまま) 

大森様

お借りしているライトで本日集魚テストを行ってきました。
<テストデータ>
日時 5月23日 20時〜21時ごろ
場所 沖縄本島 嘉手納地先
水温 24度
テスト船舶 ブルーフィールド所有 スウィフト号
ライト点灯水深  4メートル

<総評>
3月ごろより数度にわたって同じ場所でテストをした。回数を重ね水温の上昇と共にプランクトン類の集魚効果が現われてきた。普段から、ダイビング中に水中環境を見ている立場としては季節が春から夏に向けてプランクトンが多く現れたり各魚の幼魚が増えているので集魚効果が出てきているように思われる
本日のテストでは、キビナゴがライト周辺を回っていた。その個体は、ライトから5メートル以内をグルグル回っていたようだ。プランクトン食の魚に対しての集魚効果はあると思われるがその魚自体が、ライトに対してどのように反応するのかを検証したいと思う。
水中で見るLEDライトは非常に強い光度を持っているので人間は直視するのはつらいですね。
この場所では、日中アオリイカが船の陰に集まったりするとこがあるがアオリイカはナイトダイビング中でも光を嫌うので集まりはしなかったようだ。
夏に向けて、水中のプランクトンと幼魚数はピークに向かうのでその時期にどのように反応するのかは期待度が高いと思われる。

結論として、水中生物の反応は確実にあることは実感いたしました。

ブルーフィールド 

2008.5月20日<発光ダイオード集魚灯>   
玄界灘(北部九州) 1
地元の海が大きく変化しています。
今までに獲れたことのない南の魚がこの数年、沢山網にかかるようになったのです。
初めは海流で迷い込んだ魚だろうと、漁師さんの皆が思っていたようですが、実はどうもそうでないようです。
近県の大学や水産研究所の研究で分かってきたそうですが、地元玄界灘では海水温の上昇で魚の生息域が変わり、本来棲んでいる魚が少なくなり、南に棲む魚が急速に北上してきているそうです。

今度機会があれば、漁港で機会があれば漁船の生け簀に泳ぐ、カラフルな魚の写真を獲ってお見せします。

また、そろそろ北部九州ではこの時期になると、集魚灯を点灯してのイカ漁が始まります。
今回、福岡市に本社を置く集魚灯メーカー所有の小型プレジャー船に、イカ釣り漁船用LED集魚灯 58で紹介した弊社の新MD3-24FのLED集魚灯パネルを装備していただくことになりました。

2008.5月20日<発光ダイオード集魚灯>   
イカ釣り漁船用LED集魚灯 73
前回も書きましたが、LEDは各メーカーから効率のよい商品が、次々と発売されています。
弊社のプレジャー船用 LED集魚灯MD3型とMD4型も、昨年素子を砲弾型からFLUX型に変えましたが、今年もシーズンを向かえ新素子を使用した新型【MD3型】、【MD4型】を発売しました。
LEDの配列パターンを変え今回新型マイクロファンを採用し、光力が更にアップすることが出来ました。ケースのサイズは同じです。
新MD4-24F
新MD4-24Fタイプ点灯
MD4-24F

2008.6月2日<発光ダイオード集魚灯>   
玄界灘(北部九州) 2
6月に入り、例年この時期 始まる玄界灘北部沿岸の夜のイカ釣り漁が昨年同様、遅れているようです。
10年くらい前までは多くのイカ釣り漁船が5月の連休前後より出漁し港が慌しくしていましたが、最近は1ヶ月以上遅れているようです。
また燃油価格の高騰で、水揚げによっては出漁しても採算が合わないのではないかとの漁師さんの話も耳にしました。

2008.6月8日<発光ダイオード集魚灯>   
玄界灘(北部九州) 3
漁協にて→ 漁船の燃油価格が地元漁協で軽油が
今月9日に1リットル 123円となるそうです。
皆さん4年前の価格はいくらだったと思いますか? 
確か37、38円だったと記憶します。
およそ3倍近くも上がっているのです。
年々漁獲が減り、魚価は変わらずこれだけ
燃油価格高騰すると、集魚灯を使う夜の
イカ釣り漁業が産業として成り立たなくなるのでは
ないでしょうか?また同じく燃油を多く消費する
遠洋マグロ漁船なども大きな影響を受けるのも
必至です。
A
重油の価格推移表→

2008.6月9日<発光ダイオード集魚灯>   
イカ釣り漁船用LED集魚灯 74
先日承認をいただいた福岡県の経営革新計画の件で、関係者の中から市内若松区の北九州学術研究都市の中にある北九州産業学術推進機構 http://www.ksrp.or.jp/fais/index.htmlを紹介いただきました。
今後はこちらに研究開発の相談に乗っていただきながら、石油に頼らない小型船イカ釣り漁業を現実にする計画などがスタートできるかもしれません。

2008.6月11日<発光ダイオード集魚灯>   
玄界灘(北部九州) 4
福岡県北部では6月から沿岸底引き網漁(6/1〜11/20)が解禁となりました。
例年減り続けてけた底引き網漁の水揚げですが、どうも今年は最悪のようです。

20年近く前まではイカ漁、底引き、まき網、1本釣り何でもよく獲れた豊かな玄界灘でしたが、最近急激に魚が少なくなったように感じます。
海水温の上昇もあると思いますが、航海機器や漁労機器の飛躍的な進歩も大きな一因と考えます。
海上の位置を測定する航法機器も精度が大幅に上がりロラン受信機(地上波)がGPS受信機(衛星)に変わり(ポイント誤差も数メートル)、漁場の中の漁礁などにも正確な位置を測位できるようになりました。
漁法も感で釣る方法から、魚探で魚を見つけて獲る方法にまた、まき網漁漁法のように高性能な探索装置を使って、大きな魚群ごと網で獲る事も行われるようになりました。

その結果が、今の玄界灘なのかも知れません。

2008.6月12日<発光ダイオード集魚灯>   
イカ釣り漁船用LED集魚灯 75
現在国内の小型イカ釣り漁船は最大180KW(180.000W)規制の中で操業されていますが、やはり多く水揚げをする船は ほぼ間違いなく、規制いっぱいの発電機、灯数で操業しています。
理由の一つは漁場でより多くの漁獲をするにはより遠く(場所によっては深く)からイカを集める必要があるのです。国内のイカ漁は狭い漁場で、複数の漁船がひしめく中、レーダーで他船の位置を確認しながらイカを取り合う戦場なのです。
2年前、19トンイカ釣り漁船や中型イカ釣り漁船が青色LED集魚灯をテストを行い良い結果が出なかったのはメタハラ集魚灯180KWの光力の前に、数十KW程度の当時の砲弾型LEDの光ではイカを集めることが出来なかったのは当然の結果ですね。

2008.6月14日<発光ダイオード集魚灯>   
LED水中灯 6
LED水中灯の専用ガードを製作しました。

昨年11月の試作1号から半年経ちましたが、先日完成しました。
今回もお客様よりご意見、アドバイスを頂きましたが下記の仕様としました。

1. 水中灯ガードは取り外し可能とする。
2. ガードに直接、錘を取付け可能にし潮流に応じて錘 を交換可能とする。
3. オールステンレス製とし突起部を少なくする。


サイズ 長さ 465mm 直径 95mm  重量 1.200g

* 水中灯本体は5mmの六角止めネジ8本で固定
* 錘は潜水用ウェイトを使用しています。

2008.6月18日<発光ダイオード集魚灯>   
イカ釣り漁船用LED集魚灯 76
国内のイカ釣り漁業の危機です。イカ釣り漁業者でつくる全国イカ釣り漁業協議会は燃料高騰で18日と19日の2日間全国一斉休漁を決めました。
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地元では先週位から遅れていたイカが釣れ始めたようですが、何と多くのイカ釣り漁船が港に停まったままです。出漁しても採算が合わないとの話でした。
マリンテッククラブ 大森 様

こんばんは、大塚です。

早速ですがイカ釣り漁の件燃料代が上がり1か月は全船出港していましたが、1ヶ月の〆になって採算が合わず出港できません。
温暖化で漁場が変わったせいもあるかもしれませんが困った現状です。
このまま行けば食卓から国産のイカが無くなるかもしれません。
今正直な話、後3年したら19tクラスでも大半が無くなるかもしれません。

この現状を いかのひかり で紹介してください。

6月16日にEメールをいただいた兵庫県北部で7トンイカ釣り漁船を所有の漁師さんの生の声です。


山陰(島根、鳥取、兵庫)もイカ釣り漁業が盛んですが、この燃油高騰で出漁を見合わせている漁船が多いとの報告をいただきました。

2008.6月19日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 77
どれくらいの光があればイカが釣れるのでしょうか?(イカ釣りのシーズン中である程度の条件が揃えばですが・・・)
今年の春先からMD3とMD4LED集魚灯を注文いただいた島根県のお客様からのEメールを紹介します。
 大森様
      早々の対応ありがとうございます。2,3年前に1台購入しました。
   実際にイカ取りで使用中です。 参考までに自船の写真送ってみます。


                     返信 〜様
                        写真の添付有難うございます。
                           教えてください。LEDパネル1枚でイカがどれくらい寄るのでしょうか?
                           私は最小限の光力でどれくらいのイカが釣れるか可能性を調べています。
 大森様
   昨年(6月〜から8月)のイカ釣りの状況についてですが、1日当たりの操業時間は平均4〜5時間でしょうか。
   その内、集魚灯点灯時間は3時間位かと思います。
   釣果は多い時で70パイ、少ない時で10パイ、平均30パイといったところでしょう。
   操業時間は長くても深夜0時頃までです。
   もう一隻のMD2×1採用船も似たような状況かと思います。
   ご覧の様に右舷に取り付けていますが必ずしも右側がたくさん獲れるとは限らず、日によっても違いますが
  左舷側で良く着く日(時間帯)もあり、私は発光条件だけが直接的に釣果に影響するとは考えていません。
   又、ハロゲンでは、2kw×3本、計6kwで操業していましたが、廻りに干渉する船がいないとしたら、
  LED1灯でも釣果に大差は無いのではないかと感じています。
                                                             -以上-


 返信 〜様
   貴重なお話有難うございました。
   ある程度の条件があれば大きな明かりが無くてもイカは釣れることは分かっていましたが、
   パネル1枚で釣られていたとは?
   是非、いかのひかり で紹介したいと思います。
   港や船名が特定できないようにいたしますので写真を使わせてください。
   問題が有る場合は直ぐに削除します。よろしくお願い致します。

2008.6月29日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯 7

2007.12月4日LED水中灯 で紹介いたしました
長崎県の水中灯によるイサキの一本釣りの
水中灯の実験が6月24日から始まりました。


実験は3000W/白熱電球水中灯と弊社の30W/MDWW-24
青色と緑色を使っての2週間に渡ってのテストです。


出力の差が100の1もあり光力の差は明らかで結果はある
程度予測できますが、交流発電機を使用しないでバッテリー
の電力でどれくらいの釣果の差がでるのか、色による釣果に
差が有るのか早く結果が知りたいものです。





←6月29日(日)付
【読売新聞】朝刊1面に
弊社の<LED水中灯/緑色>の写真が掲載されました。

2008.7月2日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 78
玄界灘(北部九州) 1にも紹介しましたが、福岡市内の漁船にMD3-24F(バッテリー集魚灯)を8セット装備をしました。
旧タイプのMD-3型よりもかなり照度が増しました。
この船はメタハラ放電灯3KW3灯(発電機容量12KW)も装備しているためLED集魚灯との比較ができます。
福岡市都市高速東浜ランプ横の東浜船溜りでご覧いただけます。
またこの港には、MD2型LED集魚灯8セット装備した船もいます。

2008.7月3日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 79
九州(佐賀県)では燃油高対策で反射傘つきのメタハラ電球を使用した集魚灯の実証実験が
10月から始まるとのことです。

佐賀県では呼子がイカ釣り漁業で有名ですが、この呼子近くの離島である小川島で実験が行なわれるようです。
以前私も、この島へ行ったことが有りますが、この島の漁船は殆どがイカ釣り漁船であったことを
記憶しています。

メタハラ電球の反射傘に関しては、この ”いかのひかり” のページをスタートした
H13年(2001年)に弊社でも製作し実験した経験があるので非常に興味があります。
風の影響など問題も出てくるかと思いますが、是非良い結果を期待したいと思います。

また6月24日から始まった長崎のイサキの一本釣りですが、この弊社の30WLED集魚灯の
操業実験の後、拓洋理研さんが開発した高出力(600Wなど)のLED集魚灯での実験が続きます。


←7月2日(水曜日)付
【日本経済新聞】朝刊

2008.7月5日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 80
韓国仁川市から、弊社と同じように集魚灯を取り扱う会社の方が来社されしました。

朝鮮半島でもイカ漁が盛んで、韓国内でも燃油が高騰し大きな問題になっているそうです。
韓国では日本のように大型のイカ釣り漁船は少なく、殆どが小型の漁船で日本と異なるのは2人乗り組みで操業します。
半島の東海岸が大きな漁場で、南の済州島も小型の漁船が多く、どこの港でもイカ釣りが行なわれているようです。
平均的なイカ釣り漁船の装備は、20〜30KWの交流発電機に1.5KWメタハラ電球、また電子機器もレーダー、魚探、GPSプロッターを装備しているとの事です。
日本の漁船より発電機容量は少ないようでした。航海機器メーカーも多くは日本製を使用しているそうです。(驚くことにガソリン価格が日本よりも高く 現在、円換算で204円/1L 軽油はもっと高い)

韓国内でもイカ釣り漁船で、日本と同じように燃油高対策の様々な実験が行なわれているとのお話しでした。


←写真は済州島で試験操業中のLED集魚灯を装備した韓国漁船(木造船)
 

2008.7月6日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 81
上の写真の漁船(済州島)の詳細が分かりました。
この船はイカ釣り漁船ではなく太刀魚釣漁船10トンで、今まではPhillips社のメタハラ灯42個(84KW)を装備していたそうです。
最近、写真のように丸い形のLEDパネル(片方25枚X2)計50枚に換装したそうです。ひとつのパネルにLED素子は450個、
入力電圧AC220V,で消費電力は72Wとの事でした。
話によると韓国の方は太刀魚をよく食べるそうです。

2008.7月15日<発光ダイオード集魚灯>   
北九州市より平成20年度技術開発振興助成金の採択をいただきました。
LED照明の開発に向け、市の助成金認定事業者として名に恥じないような成果を残したいと考えております。

2008.8月18日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 82
イカ釣り漁業界では燃油高騰の中相変わらず先の見えない状況が続いています。
各県で燃料の補助も始まったようです。

2008.9月1日<発光ダイオード集魚灯>   
LED照明 4
4月25日LED照明 3で紹介しましたマリンテック製 オリジナル LEDデッキライトが9月1日より新発売となります。

電源は12V用、24V用の2種類、発光色は白色仕様です。
24個の高輝度チップを使用しトランジスター回路で電流制限を行い消費電力は僅か11Wとなっています。
LEDチップにはデッキライトとしての配光を考え集光レンズ付としました。
また上下、360度回転出来るようにし、天井からぶら下げて取り付けも可能です。
本体は削りだしの防食コーテイングアルミ製で背部はヒートシンク一体構造となっています。
前面はSUS306ステンレス製の鏡面仕様といたしました。
取り付け台なども全てステンレス製です。
付属の1.25SQキャップタイヤーケーブルは3m付きます。

従来の白熱電球の船内灯に変わる画期的な商品です。

   
 
 

2008.9月10日<発光ダイオード集魚灯>   
福岡県より平成20年度経営革新促進補助金の交付決定の通知をいただきました。
LEDを使用した水中照明を本格的に研究開発をおこないます。

市の技術開発振興助成金同様に県の補助金認定事業者として名に恥じないような成果を残したいと考えております。


2008.9月15日<発光ダイオード集魚灯>
LED水中灯 8
2007.12月4日
LED水中灯2、LED水中灯7 
で紹介いたしました長崎県の水中灯によるイサキの一本釣りの
水中灯の実験が今月で終了します。

H20年度末に結果をお知らせできると思います。

長崎県大瀬戸漁港

漁場へ

LED水中灯のテストに使用したバッテリー

生け簀の中を泳ぐイサキ

2008.9月25日<発光ダイオード集魚灯>   
イカ釣り漁船用LED集魚灯 83
9月22日から25日にかけて韓国西海岸の漁港と漁船を見学に出かけました。
福岡空港からは飛行機で約2時間弱でソウル(インチョン空港)に到着します。
今回は現地の友人の迎えで一緒に高速道路で約3時間かけ西海岸に向かいました。


2日間で3.4箇所の港を訪問しましたが、どこもメタハラを装備したイカ釣り漁船が殆どで日本と同じようにイカ釣り漁業が盛んなようでした。

今回の訪問では時期的な問題か、燃油の高騰のせいか訪問した港はあまり活気が見られませんでした。

高速道路を走行中のカーナビの画面です。右上のサブウインドーの縮小画面では現在位置が北朝鮮に近い所のようです。

韓国の東海岸
海(日本海)の向こうは兵庫県辺り?
船の装備も覗いて見ました。
船体はまだ木船も多いいようですが、古い船でも100KVAくらいの発電機を装備し、どの船も魚探、GPS,を積んでいました。レーダーはあまり見かけませんでしたが
装備されている物は全て日本製です。

港に戻るイカ釣り漁船
現地の業者で話を聞くと、魚探・GPSはフルノ・KODEN・JRCなども取扱しているようですが、韓国製も安価で性能が良いとのことです。
今回の訪問で最も装備の良かった漁船 300KWくらいの発電機を搭載?レーダーはフルノ

港の近くの修理工場
フルノ製の魚探を修理していました。
ある港の発電機の修理工場でLED集魚灯のサンプルを見かけました。
63個のパワーLED付

LED集魚灯を点灯中

反射鏡付のタイプは電源は外付け(西海岸インチョンの漁港近くの会社で発見)
帰国する日に東海岸のインチョンの港に寄りましたが、驚くことに平日にも関わらず、大勢の人が港に水揚げされる海老や蟹を求めてお祭りのような賑わいでした。

2008.9月28日<発光ダイオード集魚灯>
有機EL照明 1 
液晶テレビのバックライトなどに使われる有機ELですが先日、
有機ELのセミナーに参加しました。
有機ELとは照明とは電気を流すと光る性質を持った発光体を使った照明のことです。
電球や蛍光灯と異なり、薄くコンパクトで、また、LEDと異なり、面発光(発光面全体が光る)であるため広範囲を照らします。
このセミナーで見たサンプル品は発光効率が20Lm/ワットくらいのものでしたが2008年にアメリカのメーカーが102Lm/ワットを達成したそうで、
来年以降は急速に普及する可能性があるとの事でした。

本年3月末福岡県に承認いただいた経営革新計画の中でも有機ELを使用した研究開発の項目がある為、今後、発光効率の高い物が入手出来次第集魚灯に応用したいと考えています。

   

2008.10月10日<発光ダイオード集魚灯> 
イカ釣り漁船用LED集魚灯 84
2007.7月1日<発光ダイオード集魚灯>イカ釣り漁船用LED集魚灯 57 の中に有ります日亜化学工業鰍フ発光効率が150lm/W(ルーメン/ワット)の製品が発売されました。
早速発注しましたが個数により納期がかかるとのことです。
12月にはサンプルが入荷します。
メタハラの発光効率が100Lm/(ルーメンワット)をはるかに超えたLEDの光を早く目にしたいと思います。
日亜化学工業叶サ High Flux(従来品)      ルーメン/ワット値とは単位電力あたりの全光束 lm/W (ルーメン毎ワット)のことです。

消費電力1ワットあたりの明るさ(ルーメン)を表したものです。

例えば私たちが船舶でよく使用する低圧電球の発光効率

航海灯電球(白熱電球)            約 12  lm/W
サーチライト用55Wなどハロゲン電球    約 20  lm/W
メタハラ電球                   約 100 lm/W

ウィキペディア  発光効率 をご覧下さい。

2008.10月29日<発光ダイオード集魚灯>
LED照明 5

11W LEDデッキライトで半田付けの不良による不良品が見つかりました。
不良品は全て新品と交換させていただきます。


2008.11月3日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 85
記事はこちら



アクロバットリーダーが必要です。
山口県が完成させた4.9トン省エネ漁船です。
LEDパネル12枚とメタハラ集魚灯を併用しています。
またソナーも装備し探索時の燃料代も節約させるそうです。
このクラスの漁船でのイカ釣りは間違いなく省エネになると思います。

2008.11月4日
ジャパン インターナショナル ボートショー2009 イン 横浜 2009年3月12日(木)・13日(金)・14日(土)・15日(日)10:00−18:00  ※3月12日(木)は11時45分開会式/12時より一般開場   ※3月15日(日)は17時閉場
ジャパンインターナショナルボートショー2009 イン横浜
に出展します。


ボートショー公式予告ホームページ
http://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2009/index.html

2008.11月25日<発光ダイオード集魚灯>
LED照明 6


基盤下の
IN端子  →電源側
OUT端子→負荷側




LCD-30
サイズ 
縦、横、高さ(mm)
75 50 30
LED照明用の調光(明るさを可変)装置を制作しました。
直流回路(バッテリー)での調光をボリュームで調節できます。
電源と弊社LED照明の間にドライバー1本で配線するだけで
簡単に連続調光できるようになります。


全てシステム保護回路内蔵

Aタイプ LCD-30W (12V/24V対応 最大30Wまで)  

              使用例
               *8WLEDストレートバー
               *11WLEDデッキライト
               *多目的灯MDWシリーズ
               *LED電球  など

Bタイプ LCD-100W (12V/24V対応 最大100Wまで) 

              使用例
               *LED集魚灯MD3、MD4
               *LED水中灯MDWW
  など

Cタイプ LCD-500W (12V/24V対応 最大500Wまで) 

              使用例
               *LED集魚灯MD3 
6台まで
               *LED集魚灯MD4 9台まで

Dタイプ LCD-1000W (12V/24V対応 最大1000Wまで)
            

2008.12月10日<発光ダイオード集魚灯>
イカ釣り漁船用LED集魚灯 86

本日、日亜化学工業鰍フ世界最高の発光効率が
150lm/W(ルーメン/ワット)High Flux Ledが入荷しました。

このページで何度も書きましたが、メタハラ(メタルハライド放電灯)の発光効率を遥かに上回るLEDチップで、特に低圧の直流電源では画期的な照明が出来るのでは無いかと期待しています。

同社のカタログによると従来品のサイズが変わらないため、弊社の多目的灯MDWL-24Fで早速試作品を制作してみようと思います。

←今回入荷のLED



2008.12月25日<発光ダイオード集魚灯>   
LED水中灯 9
昨年6月より静岡県の水産高校と共同で行なっていますイワシ畜養魚倉用LED水中灯の試験結果の報告です。

カツオ1本釣り漁では1航海で600Kgの活きイワシを魚倉に積み込み出漁します。
今回、ミクロネシア海域での操業で、活きイワシ積み込み前の魚倉でのLED点灯試験、及び畜養状態での点灯試験をおこないました。
従来の20W蛍光灯水中灯とLED水中灯を比較実験を行ない、あわせてイワシの遊泳状態、死滅量および沈静状態を観察、比較しました。
また点灯状態、遊泳状態は、魚槽上部、及び水中カメラによる撮影を行ないました。
循環水無しの魚槽では、魚槽内部の照度を計測、死滅量24時間毎の死滅量なども計測しました。

準備したLED水中灯は5色(青、緑、赤、白、橙)で、青色に関しては4種類
(青と白色の割合を変えた)の合計8タイプで行ないました。
カツオ1本釣り漁法は生き餌(カタクチイワシ、マイワシなど)を撒き、撒水などをも行い魚群を水面に引き付け、竿で短時間に吊り上げる漁法です。
漁場は、夏季の日本近海のほかに、赤道海域での周年漁場があるそうです。

カツオの魚群を探す方法
1 レーダー、双眼鏡で鳥郡を探す(鳥の下にはカツオのエサになる小魚がいる)
若しくは流れ物(流木、ゴミetc)を探す。

魚群を見つけると次のようにして釣り上げる。
船を魚群に近づけると船速を落としカツオを見つけて寄っていく。
近づいたところで前進を止め、惰力で進んで行く。
撒水し、カツオを引きつける。餌を撒き、釣り上げる。

白色LED水中灯(倉魚で撮影)

青と白色の割合を変えたLED水中灯 A

青と白色の割合を変えたLED水中灯 B

青と白色の割合を変えたLED水中灯 C

青と白色の割合を変えたLED水中灯 D

緑色LED水中灯

赤色でも実験実施

魚倉で泳ぐイワシ

漁場へ向かう実習船


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